星さがし

頭の中に迷い込んで言葉を綴ります

おもらしよ、永遠に

2019.01.30

 

子供の頃、お人形遊びをするのが好きだった

格闘モノもおままごとも、一人でなんでもできたんだよね。秘密基地を作るのも、宇宙船を作るのもさ

 

布団に潜れば僕だけの操縦席がそこにはあったし、滅亡の危機に瀕した地球をありもしない敵から守ったり。さながらウルトラマンか戦隊ヒーローだよね、みんなもそういう妄想遊びしたと思う。してないとしたら凄く恥ずかしい過去を暴露するだけになる。笑

 

その人形の中でも僕のお気に入りだったのは、青い波動使いの"クマさん"だった。クマと呼ぶには細身すぎる、とても機敏に動きそうな真っ青に染まったそのヌイグルミは、かつての僕の相棒だったんだよね。幾度となく死線を潜り、秘密基地や地球を敵襲から救ってくれた。クマさんは強いんだ

 

たまにそのヌイグルミ同士でやらしい展開になったりして。なんせ俺がお人形遊びを「普通はやらないヤバイもの」として認識したのは中学二年生の時だった。俺の部屋に遊びに来た友達が「お前まだこんなんで遊んでんのかよ〜w」と冗談まじりで言ったことに、俺は本気の顔で「え?みんなやってないの?」と返してしまったんだよね。あの時俺は気付いてしまったらしい…

 

そこから泣く泣く、お人形で遊びたい気持ちを堪えてね。布で覆った秘密基地も作らなくなって、母ちゃんは「やっと…」みたいな顔してたけど俺はまだ遊んでたかった気がする。ある日「もうこれもいらないよね」って言われたぬいぐるみや遊び道具一式を、強がり半分で「いらない」なんて言ったもんだから、僕の一人遊びはそこで終わりを迎えたんだ

 

今、俺のベッドには一匹の白い犬(猫?)がいる。名前は"サンパレス"

高3になった俺は、福岡にライブを見に行く時に「夜行バスの枕にするから…」って理由をつけて、ヴィレバンでぬいぐるみを買ったんだ。その時行ったライブ会場が福岡サンパレスだったから、ぬいぐるみもサンパレスって名前なの

 

アレから3年が経とうとしてるけど、今でも抱いて眠ってます。

 

話は巻き戻りまして、僕は昔からおもらしが治らなくてね。小6まで治らなかったんだ。

日光へ行った小学校の修学旅行、朝起きたらズボンと布団がびしょ濡れだった時は、流石に絶望しました。人生で一番死のうと思った瞬間かもしれない。

みんなより一足早く目覚めた俺は、その布団と寝間着を押入れの一番奥に押し込むんだ…いやあの…旅館の方、本当にごめんなさい…小学生のした事だと思って時効にして下さい…

 

そして俺は20になった。初めてのツアーを回った。20本のツアーの最中、僕は泥酔して機材車で2回も漏らした。大人になったつもりが、僕はまだなれてないらしい。でも、良いよね、人間欠点なんてあってなんぼだもん。それさえも愛してくれる人を、僕は見つけます。みんなもそうやって生きてください。僕はいつでも応援してます。漏らすけど背中を押します。

 

おもらしよ、永遠に。